多様な人財の活躍推進
当社グループは、経営ビジョンに「ES経営」を掲げ、従業員満足度(ES)の向上を通じて、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮し、働きがいのある組織づくりを目指しています。経営ビジョンの実現に向け、あいち銀行人事部にDE&I推進グループを設置し、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)に関する各種研修の実施や、柔軟な働き方を支援する制度の整備を進めています。
「ES経営」や「エンゲージメント向上」のための取組み
「ESアンケート(従業員エンゲージメント調査)」の取組み
あいち銀行では、経営理念の実現に向けた企業風土改革を目的として、社員のエンゲージメント向上のために「ESアンケート(従業員エンゲージメント調査)」を毎年1回実施しています。結果はグループサステナビリティ委員会で報告するとともに、全行員へ開示することで透明性を高めています。さらに、本部各部においては、結果を踏まえてES改善施策を検討・実行してPDCAを回しています。ES経営の実践により、行員一人ひとりにとって働きがいのある、エンゲージメントの高い企業風土の醸成に取り組んでいます。
パルスサーベイ
年に1回のESアンケートに加え、毎月月初に全行員を対象としたパルスサーベイを実施しています。本サーベイを通じて、行員のモチベーションの変化や職場の状況をタイムリーに把握し、若年層へのきめ細やかなサポート体制の構築などにつなげることにより、組織全体の生産性向上やエンゲージメント向上に貢献しています。
誰もが安心して長く働き続けられるための取組み
女性活躍推進の取組み
当社グループでは、2024年4月に策定した「女性管理職育成計画」に基づき、女性管理職比率の向上に取り組んでいます。能力・意欲のある女性社員のチャレンジ機会を拡大するため、階層別に適した研修プログラムを整備し、マインドセットとスキルセット両面の強化を図っています。公募制の女性リーダー育成研修「Wing」では、8か月間のインターバル研修を実施しており、第1回の募集では定員を上回る47名からの応募がありました。プログラムでは、キャリア面談を通じて不安や課題を把握し、固定観念にとらわれないストレッチ目標を設定できるよう支援することで、キャリア自律の後押しをしています。
また、全行的に女性活躍を推進するため、部店長・次席者を対象とした女性活躍推進に関する講演も実施しています。性別に対するバイアスの解消を図るとともに、女性部下の育成に向けた取組みを推進しています。
そのほかにもあいち銀行では、頭取と女性管理職による座談会を開催するなど、女性管理職が抱える課題や悩みについての意見交換を行っています。
アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)をなくす取組み
あいち銀行では、新入行員を対象に毎年アンコンシャス・バイアス研修を実施しています。2025年10月には、自己啓発セミナー「アンコンシャス・バイアス~コミュニケーション力が向上し、チームの雰囲気が変わる!~」を開催しました。アンコンシャス・バイアスを取り除くことで、相互理解を深め、チーム力の向上を図ります。
育児休業復帰支援
あいち銀行では、育児休業からのスムーズな職場復帰を支援するため、育休中の行員とその配偶者を対象に、託児付きの「パパママ復職支援セミナー」を開催し、安心して職場復帰できるようサポートしています。さらに、自宅学習用eラーニングの導入や、育休者の要望に応えて通達などが閲覧できる環境を整えています。職場への復帰前には「復帰前面談」、復職直後には「育休者職場復帰時研修」を実施し、復職時の不安解消を支援しています。これらの取組みにより、女性の育休取得率は100%を継続しています。
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パパママ復職支援セミナー
男性育休の取得促進
あいち銀行では、「男性育休100%宣言」に賛同しており、2022年10月より、子の出生に伴う休暇を取得する場合、保存有給休暇を最大で10日間充当できる制度へ改正し、男女ともに仕事と育児を両立しやすい環境づくりを行っています。この取組みにより、2025年度の男性育児休業等取得率は100%となっています。また、育児休業取得日数も伸長しており、2025年度には20名の男性行員が2週間以上の育児休業を取得しています。
自主性と働きがい向上のための取組み
自律的なキャリア形成支援への取組み
あいち銀行では、公募制度の拡充により行員の自律的なキャリア形成を支援しています。公募型の外部出向者は2024年度の2人から2025年度は11人へ増加し、公募型研修も拡充しました。そのほか、「50代キャリア研修」や入行5年目を対象とした「キャリア面談」を通じてリスキリングを後押しするとともに、各自のキャリアに対する課題解決に向けた具体的な行動計画を立てられるよう支援しています。これらの取組みにより、自律的なキャリア形成の促進と人財の定着につなげています。
シニア人財の活躍推進
当社グループで働く多様な人財が、担っている役割や果たした成果に応じて報われるしくみを一層強化するため、専任職(55歳以上の社員)と嘱託員(定年再雇用者)の処遇見直しを実施しています。
役割・責任の大きさを反映させた給与制度へ見直しを実施し、嘱託員においては、定年再雇用後もライン職への登用を可能とするなど、年齢に関わらず、多様な人財が高い意欲をもって挑戦できる職場風土を醸成しています。
『ダイバーシティ推進委員会(通称:あいちーむ)』の活動
あいち銀行で2019年に創設されたダイバーシティ推進委員会(通称:あいちーむ)は、職位・年齢など多様なメンバーで構成され、継続的に活動しています。
2025年度は「リスキリング」「エンゲージメント向上」「多様な人財の活躍」をテーマに15名が3つのチームに分かれ、課題を洗い出して解決策を検討しました。あいちーむの意見を社員の声と受け止めて今後の人事施策検討に反映させることで、働きやすい職場環境の実現に努めていきます。
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ダイバーシティ推進委員会(あいちーむ)と人事部との意見交換会
「タレントマネジメントシステム」による人財情報の一元管理
あいち銀行では、戦略的な人財育成や行員同士のコミュニケーションを促進するため、タレントマネジメントシステムを導入しています。スキルや勤怠情報、研修受講・資格保有情報の「見える化」を通じて、効率的かつ効果的な人財育成と、個々のスキルを活かした戦略的な人財配置を推進し、生産性向上につなげています。今後、管理できるスキルの種類を増やし、日頃の感謝の気持ちをサンクスポイントとして送るしくみの導入を予定しています。
頭取との座談会「Take Café」
あいち銀行では、頭取と行員が直接対話する座談会「Take Café」を実施しています。本座談会は、公募で集まった行員が、頭取と自由かつ活発な意見交換を行う場としています。これにより、行員が意見を述べやすい風通しの良い企業風土を醸成するとともに、頭取から経営ビジョンや事業への想いを直接伝える貴重な機会となっています。2025年7月にスタートし、これまでに計13回開催しました。
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頭取と行員による座談会
障がい者雇用の促進
当社グループでは、障がいのある方が安心して働き、個性と能力を最大限に発揮できる職場環境の整備に積極的に取り組んでいます。採用から配属・定着支援まで一人ひとりの特性に合わせた丁寧なサポート体制を構築することで、障がいのある方が長く活躍できる職場づくりに取り組んでいます。
あいち銀行の障がい者雇用率は2026年3月末時点で2.7%となり、法定雇用率2.5%を上回っています。また雇用の拡大と合わせて障がいのある方が職場に定着できるよう、人事部と銀行内診療所、配属先の職場が連携し、業務内容や配置について検討・協議を行っています。
障がい者雇用の「特例子会社」認定取得に向けた取組み
2026年5月、グループ会社「愛銀ビジネスサービス株式会社」は社名を「株式会社あいぎんあーち」に変更し、『障害者の雇用の促進等に関する法律』に基づく「特例子会社」の認定取得に向けた申請準備を進めています。新たな社名には、当社グループの信頼基盤と多様な人財の可能性をつなぐ懸け橋になるという想いを込めています。
健康経営
健康経営の目的
当社グループの経営ビジョンにおけるバリューのひとつである「ES経営・健康経営の実践により、すべての役職員の幸せを実現します」を達成するため、あいち銀行では「あいぎん健康宣言」を策定し、従業員一人ひとりの健康意識の向上、心身の健康増進、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。
健康経営における推進体制
あいち銀行では、健康経営の取組みを組織的かつ戦略的に実践するため、銀行トップである代表取締役頭取執行役員を健康経営最高責任者としています。
銀行・健康保険組合・診療所スタッフ・従業員の代表者で構成される「健康会議」を中心に、従業員の健康課題を改善するための健康施策を企画・立案しています。企画・立案にあたっては、専門的な知見を取り入れるため、関連部署と連携しています。また、健康経営の取組方針や取組状況などについては、役員で構成される「健康経営会議」で定期的に協議・報告を行っています。
健康経営に関する主な取組み
| 目的 | 取組内容 | 対象者 |
|---|---|---|
| 生活習慣改善 |
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全行員 |
| 健康リテラシー向上 |
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新入行員 50代行員 |
| 女性特有の健康課題改善 |
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全行員 |
| 人間ドック受診率向上 |
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健保被保険者 |
| 花粉症治療のサポート |
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全行員 |
| 歯科・口腔の健康増進 |
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全行員 |
| 喫煙者の禁煙サポート |
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健保被保険者 |
働き方改革
時間外労働削減の取組み
当社グループでは、三六協定を遵守し、毎月第二水曜日を「定時退行強化日」とするなど、グループ全体で取り組むことにより、生産性の向上や健康維持に努めています。
時間外労働においては、法令を遵守する水準管理・監視に取り組み、就業規則および関連規程において上限基準や運用ルールを明文化するとともに、勤怠システムによる客観的な把握と、管理職によるモニタリングを組み合わせた管理体制を構築し、時間外労働で発生した賃金は規程に沿って支給しています。
また、あいち銀行では、営業店事務の本部集中化やDX化を進めることで営業店の業務効率化を図るとともに、生成AI『neoAI Chat』の導入により、業務の負担軽減および品質向上につなげ、時間外労働の削減に取り組んでいます。
有給休暇取得率向上の取組み
あいち銀行では、“従業員エンゲージメントの向上”を目指し、“有給休暇を取得しやすい風土構築”に努めています。また、制度休暇を設けており、計画的に有給休暇を取得できる環境を整えています。2025年度の有給休暇取得率は87.9%と前年度の73.4%より大きく上昇し、第2次中期経営計画で定めた年度目標78%を上回る実績となっています。
法令への対応
当社グループでは、役職員やパートタイマーといった雇用形態にかかわらず、労働基準法をはじめとした各種法令において、最低賃金や同一労働同一賃金などの各種労働法令を遵守しています。
あいち銀行では、従業員組合と「経営協議会」や「中央労使懇談会」など従業員からの意見を聴く機会を設けるなど、労働協約を尊重しています。また、毎年従業員組合と団体交渉を行っており、団体交渉権を尊重し、支持しています。
現地雇用・現地採用の取組み
当社グループは地域社会を重要なステークホルダーのひとつと認識し、地域貢献活動だけでなく、現地雇用や各自治体との情報交換を通じて、地域社会の持続的な発展に貢献することが重要であると考えています。このような観点から、当社グループでは、地域に根付く地域金融機関として、現地採用やUターン採用を積極的に行っています。今後も、当地域での積極的な採用を実施し、地域経済の活性化に寄与していきます。